上村真理子 戦時資料室

戦時資料 衣類

 A-001 「飛行服」 冬用飛行服 (160×100:衣類)

表は木綿、裏はうさぎの毛皮総張りこの飛行服は、とてもずっしり重みがある。4~5キロ。

うさぎの毛がたくさん使われているが、後では、猫や犬の毛皮も利用された。

高度百メートルで0.6度、千メートルで6度も低くなる。上空は寒かったであろう。

 A-163_1 「七五三用軍服(軍衣軍袴)」 子供用祝着(お宮参り) (80×95:衣類)

軍艦・戦車・飛行機・大砲・高射砲の図柄

紋が飛行機(五か所)である。

  

 A-163_3 「七五三用軍服(軍衣軍袴)」 明治期の陸軍将校(大尉)軍服 (70×98:衣類)

軍衣は、別名肋骨服と呼ばれている。

前合わせはホックをとめ、飾り紐でとめる。

袖の模様の渦巻形は、軍隊の中での階級を示す。

1本は少尉、2本は中尉、この軍衣は3本なので大尉の階級である。

  

 A-164 「戦時色濃い柄の肌襦袢」 男性用肌襦袢(和服の下着) (62×125:衣類)

富士山・日の丸・飛行機 愛国行進曲の歌 ヘルメットを被り元気よく行進している男児達の絵

愛国行進曲の歌いだしは、「見よ東海の空あけて」からはじまり、戦前国民の愛唱歌として知られている。 日中戦争の翌年、国民精神総動員運動下に作られた歌である。明るく勇壮な行進曲であり、正しい平和をうちたてるために、日本が世界の人々を指導し、 正義の戦いを貫徹するという内容である。

  

 A-195 「もんぺ上下二組&防空頭巾 大人用3点と子供用1点」

もんぺ(上着58×52、ズボン80×28:布)、防空頭巾(①24×25、②40×55、③27×53、④57×46:布)

  

 A-319_3 「戦時色濃い着物」 子供用袖なし綿入れ (38×50:衣類)

戦艦と海原を飛ぶ日の丸印の複葉機図柄

家紋の箇所にも複葉機

  

 A-361 「兵士の防寒用衣類など3点」 

①北支戦線方面など厳寒地帯で着用(105×79:布、毛皮)

防寒服の裏側には、熊の毛皮などが使われている。日華納の黒い印が押されている。1918年上海に設立された日華紡績会社であり、軍に軍服を納めた。

※戦前、日本の資本により中国に設立された紡績会社を在華紡という。

②防寒飯盒覆(24×24×16:布)

この飯盒の内側は布地だが、兎や羊の毛の飯盒もある。

③防寒手袋(27×19:布、毛皮)

裏は兎や羊の毛

兵士が銃の引き金をひく時、親指と人差し指が自由に動くように作られている。