宇城市松橋町の旧国鉄「永代橋梁」の調査を行いました。

 干潟の土砂が堆積し、たいへんぬかるんだ状態で、悪戦苦闘の調査となりました。下部構造(躯体)は、橋脚2基・橋台2基で構成され、上部構造は、桁連数三連の「三径間単純鈑桁(ガーダー)橋」。橋長は40.74mであることがわかりました。また、主桁は「デッキ(レール敷設箇所が桁の上面にある上路)式及びスルー(桁下面位置にある橋床を橋面とする下路)式」の併用形式。左岸側一番目橋脚は、煉瓦造(イギリス積み)と花崗岩切石での構成されていました。さらに、左岸側一番目橋脚西側・南側には、12.7mm機銃弾跡2箇所、500kg爆弾もしくはロケット弾の破砕痕跡27箇所が確認できました。調査内容は6月9日熊日新聞に掲載されました。
 永代橋梁の建築学的所見
⑥永代橋梁
第1橋脚弾痕拡大・西側
⑦永代橋梁
第1橋脚弾痕拡大南側
⑧永代橋梁
第1橋脚角石上部
⑨永代橋梁・スルー形式と
デッキ形式の結節部
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